テンプレート9の特徴と解説 「起承転結 型」
「起承転結」は、文章を書く際に、日本国内で最もよく利用されるタイプだ。
この「起承転結」は、もともと4行から成る漢詩の絶句の構成方法だ。
漢詩の絶句の構成からきていることから理解できるように、人を説得したり納得させたりするための構成方法ではない。
言い換えれば、裏付けや例示が必要となるような構成方法ではない。
古来より、人のこころを引き付ける文章(物語)を書く際に利用されてきた。
では、「起承転結」は古くて役立たないのか?
いや、それは違う。役立たない文章の構成方法が何千年も続くはずはない。
人は物語が大好きだ。例えば、2013年には半沢ドラマ「半沢直樹」が高視聴率をあげるなど、物語には人を引き付ける魔力のような不思議な力がある。
実際、あのビル・ゲイツも登壇した米国最大級のプレゼンテーション・カンファレンス『TED Conference』(Eテレ NHK 毎週水曜日 夜10:25~)でも、高い評価を受けているプレゼンテーションには、必ずと言ってよいほど、この物語(主にプレゼンテーター自身の物語)が含まれている。
また実際、優秀な営業マンは、最終局面のクロージングの技術で、場合によって、この「物語による決め手」により、相手のこころを引き付け、契約に至るケースが少なくはない。
つまり、契約に至る最終局面のクロージング技術として使えるほど、物語には不思議な力がある。物語には、論理では動かない人のこころを動かす力があるのだ。
特に、読者が自分自身と主人公(あるいは登場人物の誰か)を重ねてイメージするようになると、読者は完全にこころを奪われる。
そのため、Web上のページでも、プレゼンでも、小論文でも、上手にこの「起承転結」を取り入れることが必要だ。
ただ、学校のテスト問題で(起承転結での構成を要求されていないにもかかわらず)この「起承転結」を取り入れて回答しようと高い確率で失敗するので注意が必要だ。学校のテスト問題では、まず「どのような回答を求められているのか」を考えることが重要だ。
( なお、読者を説得するよな文章構成のテンプレートは、他に数多く用意している。)
- 起: 漢詩の絶句では「起句」と呼ぶ。
- 物語の導入部で、物語を読む上で必要な知識を紹介する部分である。
- 例:京の三条 糸屋の娘(江戸時代後期の武士で文人、漢詩も好んだ頼山陽の作)
- 承: 漢詩の絶句では「承句」と呼ぶ。
- 「承」は「うけたまわる」というとおり「受ける」を意味し、「起」で書いた内容を受け、次の(最大のヤマ場となる)「転」へと橋渡し、(結末となる)「結」への布石を打つ役目を担う部分である。
- ここで、頼山陽の作品が有名過ぎて、「承」について「起」の説明をするところである、という説明をする場合がある。だが、「承」を「起」の説明部分にすると次の「転」へつながらず、行き詰ってしまう場合が大変多い。
- やはり「承」は「起」で書いた内容を受け、次の「転」へと橋渡しをする部分と捉えた方が無難である。
- 例:姉は十六妹十四(頼山陽の作)
- 転: 漢詩の絶句では「転句」と呼ぶ。
- 「転」という字から理解できるように、非日常、想像を超える展開、思いもよらないこと、読者が知らないこと、驚くことを書く部分で、物語ではヤマ場となり、最も読者を引き付ける部分である。
- 例:諸国大名は弓矢で殺す(頼山陽の作)
- 結: 漢詩の絶句では「結句」と呼ぶ。
- 「承」で布石を打った内容と、「転」での内容から、「オチ」などをつけ締めくくる部分である。
- 例:糸屋の娘は目で殺す(頼山陽の作)
では、「起承転結」を利用して文章を書くコツは?
大概の人は、1度はこの「起承転結」を使って文章を書こうとしたことはあると思う。
ただ、多くの人は「起承転結」の「転」でつまづく。
なぜなら、「転」では、非日常的なこと、読者が想像もしなかったこと、読者が知らなかったことなど、「変化すること」について、前後を意識して書く必要があるからだ。
そのため、「起承転結」では、まず「転」を先に考えておくとスムースにいく。
■ 準備段階 ■(スムースにいくために)
1. 仮のタイトルが決まったら「転」を先に考える。
2.「転」が決まったら「結」を考える。
3.「転・結」が決まったら、読者が読み進めたくなるような「起」を考える。
そして、「起」と「転・結」を関連付けるように「承」を決める。
← ① 記事タイトルは、最も重要で、冒頭に検索キーワードを含め(2015年8月現在、Googleの検索結果の表示文字数から)27文字以内。顧客のBenefit(利益や結果)を魅力的な文言で表す。できれば数字を含めると良い。以前は32文字であったが、Googleはスマートフォンの普及を考慮し文字数を短くしているようである。なお、左の画像では「h2」としているが「h1」でもよい。
↖ ④「転」と「結」の概要が決まったら、この「起」を考える。物語の導入部分で物語の紹介にあたる部分だ。ただ、Web上ではライバルが多いため、読者が次を読み進めたくなるような内容を意識して書く。具体的には、読者が具体的にイメージしやすい描写も必要だ。例:その日は、かえでが色づく雨上がりの夕暮れの公園だった。ブランコに揺られていた私は背後で若い女性が声をかけてきているのに気が付いた・・・。
↖ ⑤ 上で説明したように「頼山陽の作」の例が有名過ぎて勘違いしている人も多い。「承」は本来、登場人物の詳細について書く部分ではなく「転・結」への架け橋で布石に当たる部分だ。
↖ ②「転」は、仮のタイトルが決まったら、まず最初に考える部分。非日常的なこと、読者が想像もしなかったこと、読者が知らなかったことなどが「変化すること」について考える。変化があるから面白いドラマや物語が生まれる。
↑ ③ 話が進み「転」での結末が最終的にどうなったのか、「転」で知らなかったことを知るようになったらどうなるのか、これらを描いて物語を締めくくる部分となる「結」。「オチ」とも呼ばれる。構想の段階では「転」の次に考えるとスムースにいく。
↑ ⑥ せっかくの訪問を無駄にしないように、また、Webマーケティングを効率的に行い、より高い効果を得るために、記事を書く前に必ず「Call-to-Action」(コール・トゥ・アクション)の設置から取り掛かる。
↑ ⑦ ここで h2タグ を再度利用しているのは、統計上、検索結果の上位ページには1ページあたり h2タグ が2つ以上ある場合が顕著なためだ。h2タグ には冒頭に検索キーワードを上手に組み入れよう!
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■ 以下は各テンプレートへのリンクとその解説への内部リンク
まずは解説を読んでから効率的に!
▶ テンプレート1
PREP法 米国流論理的文章構成「①導入結論②理由③具体例④最終結論」
▶ テンプレート1の解説
▶ テンプレート2
時系列の記事・まとめ記事・リスト記事用(広告業界で一般的な型)
▶ テンプレート2の解説
▶ テンプレート3
論理的構成 読み手を納得させ 最もよく利用される AとBの比較型
▶ テンプレート3の解説
▶ テンプレート4
論理的構成 AブロックとBブロックの対比型
▶ テンプレート4の解説
▶ テンプレート5
論理的構成 A・B・C 3つ以上の比較型
▶ テンプレート5の解説
▶ テンプレート6
セールスレターの書き方 | Web版基本テンプレート No.6 BEAFの法則1
▶ テンプレート6の解説
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セールスレターの書き方 | Web版基本テンプレート No.7 BEAFの法則2
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▶ テンプレート8
セールスレター・テンプレート プレミアム(ランディングページ用)
▶ テンプレート8の解説(準備中)
▶ テンプレート9
起承転結型(漢詩で採用されて以来、1000年以上も利用される定番)
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AIDMA型
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世界標準 ランディングページ・フォーメーション文章作成テンプレート
▶ テンプレート11の解説
▶ テンプレート12
大学生用レポート・テンプレート(準備中)
起承転結の書き方、レポート、スピーチ、プレゼン文章にも活用 | SEO対策+α
起承転結の書き方については、上で説明したとおりである。
上の「起承転結」の構成方法は、場合によって、あるいは、その一部として、レポート、スピーチ、プレゼンの文章作りにも役立つ。
人のこころを引き付ける文章を書く必要がある場合に、起承転結は大いに役立つ。
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